全国各クラブの活動報告

名古屋産業人クラブ、永井嘉吉記念賞にサーモセッタの遠山社長を選出

 名古屋産業人クラブ(内藤明人会長=リンナイ会長)は2012年12月12日、名古屋市中村区の名鉄グランドホテルで永井嘉吉記念賞選考委員会(内藤明人委員長)を開いた。「第29回永井嘉吉記念賞」にはサーモセッタ(愛知県一宮市)の遠山正春社長を選出した。
 同賞は名古屋産業人クラブ2代目会長で元新東工業会長の故永井嘉吉氏の遺産を基金とする顕彰制度。毎年、クラブ会員の中から優れた経営手腕を発揮した中小企業経営者を1人表彰している。
 遠山社長は75年に独立し、自動車部品の試作品メーカーを設立した。その5年後、独立前の会社で関わっていた熱硬化性樹脂の可能性が捨てがたくサーモセッタを設立。熱硬化性樹脂を用いた自動車部品や産業機械用部品を製造、順調に業績を伸ばしてきた。
 その後、強度が高く金属と樹脂の長所を併せ持つ新素材「サーモライト」を開発、自社製品として「樹脂製歯車」を製造した。金属製に比べ振動や騒音も少なく、摩擦係数が低いため潤滑油が不要で、用途が拡大している。今回の受賞はニッチな分野にもかかわらず独自性を高め、会社を順調に発展させた取り組みが評価された。
 授賞式は1月31日に名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルで開かれる名古屋産業人クラブの新年賀詞交歓会で行う。


このページの先頭へ