全国各クラブの活動報告

東京産業人クラブ・東京産学交流会、冬季五輪用ソリ開発で細貝氏講演

 東京産業人クラブ・東京産学交流会(渡辺佳英会長=大崎電気工業会長)は13日、2012年度の理事会・総会を東京・蒲田の三井ガーデンホテル蒲田で開いた。11年度の事業・収支報告や会計監査報告、12年度事業計画や収支予算案を了承した。渡辺会長はあいさつで、「現在の日本の経済状況は明るくないが、日本の発展のために、一人ひとりが前向きに頑張るしかない」と鼓舞した。
 総会に先立って行われた理事会で「原点に立ち返り、大学との連携を深める取り組みも必要」という意見がだされ、総会ではそれらの方向性を確認した。
 総会後はマテリアル(東京都大田区)の細貝淳一社長が、モノづくりの町である大田区を中心に冬季五輪で日本人選手用のソリの開発を目指す「下町ボブスレーネットワークプロジェクト」について講演。ボブスレーの試作機を組み立てた時のエピソードの際には「大田区の中小企業が手分けして、90点もの部品を無償で提供してくれた」と区内中小の連携の強さを語った。
 会員からは「今まで日本人用のボブスレーのソリはどうしていたのか」といった質問や、区内中小の組織的な取り組みを評価する意見もあり、参加者は五輪を目指す取り組みを応援していた。


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