全国各クラブの活動報告

東京産業人クラブ・東京産学交流会、「江戸っ子1号」講演会を開催

 東京産業人クラブ・東京産学交流会(渡辺佳英会長=大崎電気工業会長)は9月27日、東京・南蒲田の大田区産業プラザ(PiO)で9月定例会「町工場が挑む深海探査機"江戸っ子1号"」を開いた。杉野ゴム化学工業所(東京都葛飾区)の杉野行雄社長が水深8000メートルの深海探査機を開発するプロジェクトについて講演。東京下町の中小企業の技術を結集し、実現に大きく近づいている状況をリアルタイムで語った。大田区の中小企業経営者など十数人が集まり、聞き入った。
 江戸っ子1号は直径30センチメートル程度のガラス球内に3次元カメラやセンサーなどを内蔵している。現在ある深海探査機は非常に高価で150億円程度かかるのに対し、江戸っ子1号は1機につき500万円以下と安価な点が最大の特徴だ。ガラス球を大量に深海に沈めることで、海底を網羅的に調べる手法も可能となる。
参加者は、新しい深海探査技術を世界にアピールしようとする杉野社長の熱弁に耳を傾けていた。講演後には「海底で自律運転は可能なのか」など具体的な質問が寄せられた。


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