全国各クラブの活動報告

神奈川産業人クラブ、失敗しない海外進出で勉強会

 神奈川産業人クラブ(天田満明会長=アマダ相談役)は2日、横浜市中区の神奈川中小企業センタービルで勉強会を開いた。「失敗しない海外進出計画の作り方―設備投資計画を中心に」を演題に、神奈川産業振興センター総務・企画部経営企画室主査で、中小企業診断士の浜野厚太郎氏が講師を務めた。日本経営士会南関東支部事務局長・神奈川経営支援センター事務局長の津田嵩氏ら10人が受講した。
 浜野氏は海外進出の前に、自社の経営状況の把握に努めることの重要性を強調。その上で、架空の企業の財務諸表から、流動比率や自己資本比率といった経営指標の算出方法について解説した。受講者も実際に電卓で計算するなど、熱心に取り組む姿が見られた。また、浜野氏はタイとインドネシアに立地する日系企業が集まる工業団地と首都との距離に着目。「おおむね車で1時間、50キロ―60キロメートルの距離が標準的。それより遠ければ、従業員の居住環境の確認が必要」とし、「経営者が住めない場所には進出しない方が良い」と話した。
 勉強会の後は懇親会を開催し、講師やクラブの会員同士の親睦を深めた。


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