全国各クラブの活動報告

韓国企業視察ツアー(上)日本産業人クラブ、ポスコを訪問

 日本産業人クラブ連合会(千野俊猛会長=日刊工業新聞社相談役)は2010年11月17―19日の2泊3日の日程で、韓国の大手財閥企業の本社や工場を訪ねる韓国企業視察ツアーを実施した。その様子を上下の2回に分けて報告する。


 今回の視察は、グローバル市場で近年急速に競争力を高めている韓国企業の成長の秘密を探ろうとの企画で、視察先は財閥企業のポスコ、LG電子、サムスン電子、LGディスプレー、そして中堅製造業のファインテクニクスの5社。東京産業人クラブ会員で大宇ジャパンの朴省顕社長の協力を頂き実現の運びとなった。ツアーには首都圏をはじめ、福岡、広島、岡山、愛知、新潟など全国各地の産業人クラブから計18人の会員が参加した。
 初日の17日は、金浦空港に到着した首都圏の会員と、仁川空港に到着した首都圏以外からの会員がソウル市内の料理店で合流。昼食後、早速1社目の視察先となるポスコを訪問した。
 ソウル中心部を流れる漢江の南側地域にあるポスコセンターでは、同社の広報担当者からポスコの世界戦略について説明を受けた。2018年に100兆ウオンの売り上げ計画を立て、そのうち主力の鉄鋼は65兆ウオンで、残りの35兆ウオンを新事業で稼ぎ出すという同社の戦略に参加者全員が真剣に耳を傾けた。
 その後、リラックスした雰囲気の中で新規のアイデアなどを考えるオープンスペースをはじめ社内を見学した。
 夕方からは韓国宮廷料理専門店で交流会を開催した。韓国焼酎を飲みながら、会員相互の懇親を深めた。


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