全国各クラブの活動報告

埼玉産業人クラブ・西部支部、埼玉西部交流会セミナー開く

 埼玉産業人クラブ・西部支部(細沼哲夫支部長=日本伸管会長)22日に埼玉県川越市の川越プリンスホテルで「埼玉県西部地区ビジネス交流セミナー」を開いた。川越商工会議所、日刊工業新聞社との共催。会員企業、地元企業の経営者ら約120人が出席した。
 初めに、政策研究大学院大学教授の橋本久義氏が「日本の中小企業は中国とどう向き合うか」をテーマに講演。主要自動車メーカーの減産や日本のハイブリッド車技術などを指摘して、「自動車需要の回復後は、インドや中国企業の存在もあるものの、日本企業がかなり多くの自動車部品を手掛ける状況になるのではないか」と語った。
 次に「中国市場に挑む『国内モノづくり企業』」をテーマに、パネル討論会を開いた(写真)。中国に拠点を持つ埼玉県内3社の社長がパネリストとして参加。コーディネーターは橋本氏が務めた。
 2008年に中国で合弁会社を設立したマグネテックジャパン(所沢市)の物集高彦社長は「今後中国の食品機械の市場で、日本企業は生産性や品質管理の分野で活躍できる」と語った。
 協新製作所(川島町)の菊地浩二社長は「中国語を話せることが、現地の人とのコミュニケーションや教育に生かされていると実感する」と述べた。
 カネパッケージ(入間市)の金坂良一社長は自社の海外展開について「生産は当社が技術や品質指導した現地の梱包材メーカーなどが担当。大きな投資をせず、リスク回避できている」と話した。


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