全国の産業人クラブ
山形産業人クラブ
会長メッセージ
山形産業人クラブ会長 (エムテックスマツムラ(株) 松村 英一相談役)
山形産業人クラブは1983(昭和58)年に設立し、2023年に40周年を迎えました。東北地区の産業人クラブとしては「いわき(現在は福島と合併)」「福島」「宮城」に次いで4番目に発足しました。常に次代をにらみながら、いつの時代も中堅・中小企業経営者の必要な情報を提供する組織として今日まで歩んできています。山形県の産業界も世界経済の大きな変革のうねりの中にあります。昨今のコロナ禍や超大国である米・中の対立、ロシアのウクライナ侵攻など、国際環境が激変する中、モノづくり企業もなかなか先を見通すことができません。単独の企業では対応できない問題も多くなってきており、異業種間のより一層の連携が求められています。そこで産業人クラブ会員相互の情報交換など、さまざまな活動が新たなビジネスチャンスにつながればと考えています。
山形のモノづくり産業には金型、鋳造、メッキなどの基盤技術で高い技術力を持つ個性的な企業が集積しており、それが一つの特徴になっております。為替水準や経済安全保障などの動向により、かつての新興国シフトから最近は国内回帰の傾向が強まっております。半面、少子高齢化や若者の県外流出による人手不足は深刻度を増しています。山形のモノづくり産業が生き残るには、製品や技術の改善・改良を進めつつ、コスト競争力を高める工夫に加え、働き方改革や多様な人材の雇用・育成がより求められています。技術の高度化などで生き残りを図ってきた企業にとっても経営環境は依然として厳しく、一社単独での決断が難しい場面も増えそうです。
山形産業人クラブにおきましても、会員相互の交流をより密にする取り組みを推し進め、的確な情報の入手に努めていきます。ネットワークの輪を一段と広げ、今後はより広域的な活動が産業人クラブの発展につながると考えます。宮城や福島をはじめ全国の産業人クラブの皆さまとの交流も深化させ、山形から未来へ挑戦する産業人クラブを目指してまいります。
会の紹介
山形産業人クラブは会員相互の交流、情報交換などが円滑に進むよう、さまざまな活動を展開しています。県知事を囲む産官懇談会(隔年開催)をはじめ産学官シンポジウム、工場見学会、経営に役立つ各種講演会、新年会などを催し、経営者や幹部社員の自己研鑽の一助となるべく、各種イベントを企画しています。中でも県知事と直接、一問一答で意見を交わす懇談会は、知事のほか産業労働部の幹部の方々を招き、産業政策や振興策の方向性や雇用、人材育成などについて熱い議論を展開しております。新年会は毎年、温泉宿に泊まりがけで会員相互の交流を深めながら実施しています。講演会の講師には愛知淑徳大学の真田幸光教授を迎え、独自の調査・分析に基づく国際情勢の講義を2時間以上のロングランで聴講します。
工場見学会は東北地域の3産業人クラブ合同で実施。各地域の自動車やエネルギー、エレクトロニクス関連の工場などを中心に見学し、意見交換しています。山形大学など先端研究機関との交流にも取り組んでいます。さらに春と秋の2回、天童カントリークラブにてゴルフコンペも開催し、会員間の親交を深めています。
このほか、学生を対象にしたビジネスアイディアコンテスト「キャンパスベンチャーグランプリ(CVG)東北」を日刊工業新聞社と共催。大学生や大学院生、高専生、さらには専門学校生まで幅広く、次代を担う東北の若者の育成を支援しています。
山形産業人クラブ事務局仙台市青葉区錦町1-10-11 勾当台上杉通りビル3階(日刊工業新聞社東北・北海道総局内)
電 話:022-225-8734 FAX:022-225-8736
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