全国の産業人クラブ
NITEC埼玉産学交流会
会長メッセージ
NITEC埼玉産学交流会会長 (丸一ゴム製作所 杉本賢次社長)
NITEC埼玉産学交流会(杉本賢次会長=丸一ゴム製作所社長)は、発足以来約35年にわたり活動を続けてきた産学連携組織の先駆けと言えます。会ができた当初、大学側の窓口だった日本工業大学名誉理事長の大川陽康氏には大いに助けていただきました。大川氏の「とにかく大学の敷居をできるだけ低くする」という理念は、現在も当会に脈々と受け継がれています。産学連携は“何か共同で作れるものはないか”と構えて始めても、あまりうまくいきません。それよりも、まず経営者と教授が仲良くなって、雑談などの中から思いもよらないアイデアが生まれることの方が多いと思います。そこで当会では“和気あいあい”をモットーに、例会での研究現場訪問のみならず、ゴルフ大会や納涼例会、賀詞交換会、1泊の学外研修など産学が気軽に交流できる活動を実施しています。
大学側のトップが積極的に活動へ参加してくれることは、当会の大きな強みです。また、日本工業大学には企業出身の教員の方々が多く、連携によるビジネス化という意味においても恵まれた環境にあります。キャンパス内には各種加工装置などさまざまな設備が導入されており、その充実ぶりは他の大学と比べても際だっています。会員企業の中では、設備投資を検討していた際に大学にある同様の機械で試験を依頼し、その結果を受けて導入に踏み切った事例があります。
主要活動である研究現場訪問では、日本工業大学のさまざまな研究室を見学したり先生たちのお話を聞いてきました。会員の事業内容に近いエンジンや機械加工だけでなく、建築、フォーミュラカー製作、ナノカーボンなどまだまだ知らない分野の研究がたくさんあり、大いに刺激を受けています。ここで生まれた交流により果、粉末冶金含油軸受メーカーとメッキ会社が新たなプロジェクトを立ち上げるなど、それぞれの会員の実績につながっているようです。歴史ある会だけに、今後世代交代などによって、会員の顔ぶれも少しずつ変わっています。そんな中にあって、引き続き“和気あいあい”としたNITECの良さを後に伝えていきたいと思います。
会の紹介
NITEC埼玉産学交流会は、日本工業大学と会員による産学連携組織として1985年に発足しました。2018年4月時点での企業会員数は21人。経営者や大学関係者のみならず地域金融機関の幹部らも名を連ね、埼玉県産業界に深く根差したネットワークを形成しています。現在は、日本工業大学の研究室を訪問したり教授陣から講演を聞いたりする例会が主な活動。大学による最先端の研究内容を新たな開発や事業戦略のヒントにするのが狙いです。工業教育の現場と距離が縮まり、人材確保の面でも役立っています。
18年度には、同大学と医工連携を展開する埼玉県立大学の研究現場や会員企業である池上金型工業本社工場の見学を実施。この見学を通じて日本工業大学の学生と触れ合ったり、学生支援部長から「就職最前線」をテーマに生の情報を伺ったりしました。4月下旬には恒例「学外研修」では、福井県を訪問しました。松浦機械製作所の工場を視察し、日本政策金融公庫福井支店長からの講話にも耳を傾けました。産学金が一体となったNITECは「大学連携の草分け」として、今後さらにその活動を充実させるとともに存在意義を高めていきたいと思います。
NITEC埼玉産学交流会 役員名簿
(自:2017年10月1日~至:2018年9月30日)
【参与】
日本工業大学 理事長 柳澤 章
日本工業大学 学 長 成田 健一
【名誉顧問】
日本工業大学 名誉理事長 大川 陽康
【顧問】
長谷川鉄工所 社 長 長谷川 勉
【会長】
丸一ゴム製作所 社 長 杉本 賢次
【副会長】
エフテック 社長 福田 祐一
杉田電線 社 長 杉田 幸男
日本工業大学 産学連携起業教育センタ-長 古閑 伸裕
【理事】
東洋ドリル 社 長 菅野 文夫
篠塚製作所 社 長 篠塚 和広
ミック 社 長 原田 岳巳
【監事】
武蔵野銀行 地域サポート部長 天田 裕
埼玉りそな銀行 法人部長 越智 孝明
【会員】
ゴトウネジ
サイサン
住田光学ガラス
大同工業
内藤環境管理
沼口機械工業
平和産業
大和製作所
池上金型工業
リテラ
高橋スプリング
三谷製作所
NITEC埼玉産学交流会事務局
電 話: FAX:
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